秘密結社の密命を受けて、悪の勢力に囚われた要人救出に向かった我々。
恐るべきダンジョンに足を踏み入れると、そこは凶悪なモンスターが跋扈する恐るべき迷宮でした。
波動さんの見立てによると、目的の要人はこのダンジョンのボスが待つであろう部屋に囚われているとのこと。
やはり美しき姫というものは、昔から最後の敵に捕らわれているものと相場が決まっておりますな。
ガルスさんと波動さんが、次々と引っ張ってくるモンスターの数々。
これを見事な攻撃力で次々と撃破していく、我々救出部隊一行。
その間にも、遠くから助けを求める声が途切れ途切れに聞こえます。
いましばらくお待ちください姫!
このタルカンが、助けに参りますよ!
ついにダンジョンの奥深くまで進攻を果たし、姫の待つ部屋に突撃!
あれ? 先に突撃した波動さんが、なんか嘆いています。
なんですか? このトロルのおっちゃんは?
へ? この人? あれ? 囚われの姫は? あれ?
「こいつこそ真のボスだ! きっとそうだ!><」
嘆く私を置いて、波動さんが要人をエスコート。
そしてミッション成功。
私は失意のまま、ダンジョンを後にするのでありました。
・・・きっと王子様のくちづけで呪いがとけるんだ。
あの着ぐるみが脱げると、美しい姫がきっと・・・・。ブツブツ・・・。
<了>