がんばれ、欽ちゃん劇場

 最近、早く寝てます。
 この前の土曜日はNightmare定例会だったのですが、体調不良を理由にすぐ落ちるはめに。
 なんか胃が痛いのですよ。困ったもんだ。
 で、そのまま寝るはずだったのですが、テレ朝の朝まで生テレビで「中居正広スポーツ革命2005」をやっていたので思わず見ちゃいました。あ、ちょっとだけですよ。ほんとに。
 さて、そこでゴールデンゴールズを率いる欽ちゃんが出てた訳ですが、その時にカズシゲも出てたので「巨人の二軍との試合って約束はどうなったん?」って話題に。
 日曜日も忙しいってことで途中退場したはずの欽ちゃんも再登場して、「やりましょう」ってことになったのですが、カズシゲは欽ちゃんがいなくなったとたんに「けどやっぱり二軍は出せません」とヘタレたことをぬかしてました。
 なんすかね。プロ側にだってチャンスだと思うのに。
 まぁ、だったらヘタレなカズシゲがファンサービスをどうのって言っているような巨人なんかほっといて、他のチームとやりましょうよ。
 どこがいいかな。バレンタイン監督ならこういうのにノリがよさそうだけど、さすがに一軍のチームは出てこないよな。二軍となると「○○のファームチーム」とか言うよりは、シーレックスとかサーパスとか、チームで独自の名前を持っているところの方がキャラが立ちやすくていいですな。ってことでインボイスなんかどうですかね。
 よし決まり。ではインボイスと試合しましょう。
 それで1イニングに20点くらい取られる大敗しましょうよ。
 そしたら極楽とんぼの山本が、目の幅の涙を流しながら一説ぶつのですよ。
 「俺たちはこのままでいいのか」と。
 「このまま終わっていいのか」と。
 欽ちゃんがうちひしがれる片岡選手に問いかける訳ですよ。
 「安祐美、もう野球やめるか」
 片岡選手は当然、首をふる訳ですよ。
 「やめません。勝つまで絶対に野球をやめません!」
 強敵インボイスを打ち破るべく、再び立ち上がるゴールデンゴールズ
 欽ちゃん劇場、開演な訳ですよ。


 まぁ、ここまでベタベタなWWE的野球をやることはないと思いますが、欽ちゃんは今の野球にもうちょいわかりやすい娯楽を+αしていきたいんだと思うんですね。
 スポーツというのは、人間とその人が積み重ねてきた技術が作り出す巨大なランダマイザーであり、だからこそ思いもかけない一瞬に出会える訳ですが、その競技にあまり興味のない人にとっては何も起きてないようにみえる冗長な部分がありすぎるという面があります。
 そうなると従来のプロ野球のように「勝敗」というメインコンテンツだけを前面に押し出しすぎちゃって、それ以外の部分が弱いエンターテインメントだと、コア層以外の人を新たに取り込むのは非常に難しいと思うのですよ。
 なので本来の野球の楽しさに、冗長な部分をフォローする芸人としての手法をプラスすることで、娯楽としての野球をもっと楽しくできるんじゃないか、今まで野球を見てこなかった人も見てくれるようになるんじゃないか、というのがゴールデンゴールズの仮説なんだと思う訳です。それを証明しようとしているのが、欽ちゃんの野球なんじゃないかな、と。


 なので私は密かにゴールデンゴールズを応援している訳ですが、こういうのって1チームだけがんばっても難しいと思うんですよねぇ。
 熱意が空回りして、シラけた空気が漂ってしまうのが怖いです。
 ゴールデンゴールズが主戦場とする都市対抗という舞台だと、まわりはほんとにアマチュアチームな訳で、別に欽ちゃんが望んでいることをやりたい人達じゃないですからねぇ。
 WWEだってあれは一団体の中でやってるから皆の意識が同じ方向をしっかりと向いていて、さらに観客もその世界観を共有しているからこそ、あれだけの熱気を産み出せる訳で、周囲の意識は「野球のみを楽しめればいい」というところに、ゴールデンゴールズというある意味、「プロ」のチームが入って大丈夫なのかと心配してしまいます。
 実は四国の独立リーグに挑戦した方がよかったんじゃないかとも思うのですが、石毛さんも真面目そうだし、欽ちゃんは受け入れられないかなぁ・・・。


 まぁ、なんだかんだと障害は多そうですけど、メディアのウケもいいし、マスターズリーグも協力体制をしいてくれているし、お茶の間も暖かい目で見守っているっぽいし、これからもがんばってほしいものです。

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