イタリアの世界遺産に、日本人が落書きしたそうで。
世界遺産、国宝、重要文化財、貴重な自然風景、国立公園、観光資源などなどなど。
国内国外問わず、いたるところで行われる落書き。
ピラミッドにも大昔の侍が残した落書きがあるって話をきいたことありますが、落書きは日本人の遺伝子に組み込まれちゃってるんですかねぇ。
困ったもんです。*1
落書きは憎むべき破壊行為だと、私は思います。
ちょっとオーバーかもしれませんが、自分の車に十円玉で名前ほられたり、家の壁にペンキぶちまけられたりするのと、たいして変わらないじゃないですか。やられた方としては。
それを負の感情や思想があった訳でもなく楽しく気軽にやっちゃうってのは、その対象が、
なぜ貴重なのか、
なぜ大切にされているのか、
なぜ愛されているのか、
それがどういった歴史を持って、いまに残っているのか、
それを守るためにどれだけの人が努力しているのか、
それを精神的に、経済的に頼りにしている人がどれだけいるのか、
といったことをぜんぜん配慮できない、考えが足りなすぎる人だとしか思えません。
こんなことは、子供の頃に落書きして怒られて学習するもんだと思うのですが、なんでいい年してやっちゃうんでしょうねぇ。
情けない。
それと大学側の謝罪に対して、
「大聖堂側から『謝罪してもらえば責任は問わない。費用負担は不要』と連絡があった」
って話ですが、これも、
直には謝罪せず文書だけで済ます、
イタリア宛なのに、なぜか英語で謝罪*2、
唯一誠意を示しているのが金の話、
ってなところに「そういうもんじゃないだろ」と呆れられただけなんじゃないかと勘ぐってしまいます。
やったこともダメですが、その対応もダメな気がしますよ。
ほんと困ったもんですねぇ。
やらかした生徒さん達の猛省と、誠意ある対応を望む今日この頃です。
・
・
・
・
しかし。
そのうち「モナリザを見て気分が高揚した」とか言って、美術館どころか絵そのものに落書きするような輩が出るんじゃないかと心配ですなぁ。-_-;
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080624/erp0806242110006-n1.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080624-OYT1T00570.htm