和田サイクルさんの本

　午後はスポークを直しに和田サイクルさんへ。
　店主の和田さん自ら修理してくださったのですが、その修理が終わった後、
　「今日は本を売ってるんですよ」
と一言。
　なんと和田サイクル店主・和田良夫さん著として「和田サイクルおすすめ　小径車の愉しみ方」と言う本が出版されたそうで、この日は店頭で即売会が開かれていたのでした。
　しかも「今なら加藤先生にサインしてもらえるよ」とのこと。
　この本のイラストを担当された加藤直之先生がいらっしゃっていて、店頭で買うとサイン本にしてくれるそうなんですよ。
　
　なんだこの組み合わせは。
　
　折りたたみ自転車の聖地である和田サイクルさんの本に、TRPGファンならトラベラーのイラストレーターとして忘れられない加藤先生のイラスト。
　折りたたみ自転車とTRPGと言う、まるで接点のなさそうなジャンルのファン垂涎の書。
　
　つまりこれは、私のためにあるような本だと言うことですよ。
　
　浮かれて購入してみると、加藤先生が尋ねます。
　「どんな自転車に乗ってますか？」
　まさかまさか。
　サインどころか、即席のイラスト入り。
　STRIDAに跨る和田店主を描いてもらっちゃいましたよ。
　
　すごすぎる。すごすぎます。
　
　スポークを直してもらいにきただけだったのに、こんな貴重な体験をさせてもらえるとは。
　朝、折れたスポークを見たときは「ツイてない」と思いましたが、幸運はどこに転がっているかわかったもんじゃありませんな。
　そんなこんなで43.7km。チーズケーキ6.1個分。
　スポークも直って快適だし、宝物のような本も手に入ったしと上機嫌な私は、えらい遠回りをして家路についたのでした。
　いや〜、僥倖僥倖。
　スポーク一本分の不幸で始まった一日は、奇妙なほど幸運に満ち溢れた一日となりましたな〜。

和田サイクルおすすめ　小径車の愉しみ方 (ラピュータブックス)