満員の通勤電車。
私の斜め前の席が空いたんですよ。
そして隣の方は座ろうとしない。
「これは座ってもよいのかな」
私は一瞬ためらった後、軽く隣の方に会釈。
座らせてもらうことにしました。
と、思ったら。
会釈で頭を下げた私の視界に、ささっと動く黒い影。
私の背後から飛び込んできた見知らぬおいちゃんが、そのまま席に座ってしまいましたよ。
そしてそのまま居眠り。何という早業。
まさに会釈した一秒にも満たない、一瞬での出来事でした。
満員電車恐るべし。
ここは一瞬の遠慮すら許されぬ、地獄の戦場だぜ。