一生モノの夏

 今日は400mmの奥原さんを訓練するため、神宮まで行ってきたんですけどね。
 ここで観た駿台学園VS日大豊山の試合が、とにかくスゴすぎました。
 まずはこちらのページにある、スコアを見てください。

一般財団法人 東京都高等学校野球連盟 試合結果

 野球好きなら、これだけで大興奮できるんじゃないでしょうか。
 先制されて追いついて、勝ち越したと思ったら追いつかれて、ホームランで突き放したらまだしぶとくて、さらに追い打ちをかけて突き放して、トドメを指したと思ったらビッグイニングで大逆転されて、けどまだ諦めなくて最終回に大逆転。
 「なんだこれ」「なんだよ、この試合」「とんでもねぇよ」「すげぇ試合だ」
 夢中でシャッターを押しながら、ずっとうめきっぱなしです。
 
 ほんと面白かった。正直、ここ最近みた中では、プロも含めてイチバン。
 「神宮球場ならプロ野球を撮影する時の練習になるじゃない」程度の気持ちで出かけただけだったのに、こんな面白い試合が観られるとは思いませんでしたよ。
 駿台学園にも日大豊山にも何のゆかりもないのに、試合が動くたびにどっちかのチームに感情移入してしまいましたからね。
 たまたま見物にきてたおっさんがこんな調子なんですから、実際にあの試合に関わった高校生達には、一生モノの思い出になるに違いありません。
 
 とんでもなく暑かった夏の、とんでもなく熱い試合の記憶。
 
 それは夏の日差しを浴びるたびに、野球の試合を観るたびに思い起こされ、何度でも感動が蘇ってくるのでしょう。
 俺はあの場で白球を追っていたんだと。
 声の限りに応援していたんだと。
 俺の代わりに打ってくれと祈っていたんだと。
 走り、叫び、祈って、ひとつになっていたんだと。
 
 羨ましすぎる。
 
 白球に刻まれた青春の一ページってやつですよ。
 彼等の一ページの、そのまた断片を写真に切り取っていくことしかできない自分に、ずいぶん遠くまで歩いてきてしまったんだと実感させられますな。
 
 あ〜、高校時代に戻りて〜。