第一走者の責任

 やってきましたママチャリGP。
 今年も最高のコンディションの中、FSWの高低差を堪能してきました。
 しかし今年はイキナリ驚かされましたな。
 
 まさかのエース欠場。
 
 我らがガチンコチームのエース選手が、今年は土壇場で出場キャンセルとなってしまったんですよ。
 大学時代は自転車部に所属し、我らの中でもっともレース経験豊富なエース。
 彼がいないのは単純なタイムの問題以上に、安全面からも非常に痛いのですよ。
 
 と言うのも、エースが常に第一走者を務めていたから。
 
 ママチャリGPの第一走者は、かなり大変な仕事なんですよね。
 生き残るのが。
 なんせ周囲はレース経験豊富じゃない人たちが1000人くらいはいる大集団。
 それが一斉に「ペダルを回さなくても40キロ以上出てしまう」第一コーナーに殺到するのですよ。
 毎回毎回クラッシュ続出で、それを避けながら安全に上位に食い込むのは、思っている以上に大変なことなんですね。
 
 その彼がいない。
 
 そんな非常事態に白羽の矢が立ったのは、なんと私でした。
 私に課された使命は、ただひとつ。
 「五体満足で第二走者につなぐこと」
です。
 1300人がひしめくスタート地点からクラッシュした選手たちと言う障害物が転げまわる第一コーナーを抜け、そこそこ好タイムで無事に1周半を走り抜けなければ、そこで我らのママチャリGPが終わってしまう訳ですよ。
 
 まさに責任重大。
 
 しかしエースがいない今、「この難題をやり遂げるのはお前だ」と監督に任された訳ですから、もうやるしかありませんな。
 
 冷え切ったスタート地点での1時間近い待機。
 すり抜ける隙間もない、スタート直後の大混戦。
 狭く、そして急な下り坂となる第一コーナーへの侵入。
 クラッシュした自転車とドライバーの回避。
 ブレーキをかけたとたんにスリップする後輪の制御。
 二度に渡るヘアピンコーナーピットへのクライミング
 
 初めて経験する数々の難関を切り抜け、エースには遠く及ばない13分台のタイムながら、なんとか無事に第二走者へとつなぐ責任を果たすことができました。
 
 いや〜、第一走者は大変ですわ。
 
 ですが年々ゲストが主力になりつつある我チームとしては、シニア組とは言えども生え抜きの私がやらないとね。
 2巡目の走りでも自己ベストの9分30秒を記録できましたし、いつも2巡目以降おおきくタイムを落とす私が3巡目、4巡目も続けて9分台を維持できましたし、なんとかチームの看板を背負うことができたんじゃないかな〜、と自画自賛しております。:D
 
 その甲斐あってか、終わってみれば前回を上回るチーム成績。
 
 1300チームくらい出ているってのに、73位の大健闘ですよ。
 びっくり。
 参加するみんなが本気になって遊んでくれるからこその好成績に、思わずニヤけてしまいますな。
 やっぱりスポーツは素晴らしい。
 お馬鹿な事を本気になって遊ぶこのイベントに、本気になってくれる仲間が集まるこのイベントに、来年もまたチャレンジしたいと思います。
 
 けど来年は第二走者でね!
 
 以下、いくつか写真を。今回はレースのペースが早すぎて、さっぱり撮る暇がなかったんですけどね。
 ママチャリGPは、3万人のラジオ体操から始まります。

 レースの様子は、こんな感じ。今年はヘアピンコーナーピットに、やたらと人が増えてました。
 本来のピットはマナーがひどくて危険なので*1、こっちに流れてきている人が多いんでしょうね。


 レースでは本気組以外にも、デコ車やらコスプレやらで目を楽しませてくれる、個性豊かな自転車&ドライバーさん達がいっぱいいます。


 もちろん食事も最大の楽しみのひとつ。バックヤードで支えてくれた皆様、ありがとうございました!

 今年も富士山が綺麗でした。こちらは朝焼けに染まる富士山。本物は神々しいばかりでしたよ。

 我らが勝ち取った栄光のトロフィー。

 そして行きのサービスエリアで見つけた猫様。うかつに手を出したら、引っかかれて流血沙汰になりました。><

*1:ピットの青色に塗られた部分は、交代のため人が入っちゃいけないエリアになっているのですが、ここに人がズラッと並び、それどころかピットコース上にはみ出したり飛び出したりするので、いつ人身事故がおこっても不思議じゃない状態なのです。運営側は口を酸っぱくして言っているのですが、年々ひどくなる感じですね。