お金に執着する父のために導入した金庫。
これにへそくりを保管してもらえれば、安心してデイサービスに通ってもらえる。
……はずでした。
本日はデイサービスですので、出かける際に金庫の鍵を持って行ってもらうことに。
導入した金庫は、暗証番号か鍵かのどちらかでしか開けられないですからね。
暗証番号は父に設定してもらいましたので、鍵さえ父が持っていれば誰も開けられません。
つまりデイサービスの間、父の心配する「私の盗難」を防ぐことができる訳です。
なんですが。
「けどあの金庫は意味がないよな」と父。
ん? どういうこと?
理由を聞いてみたら
「夜の間に金庫が開いていたから」
とのこと。
「父が開けたのではなく?」
「俺が開けてないのに開いてたから、誰でも開けられるんだろ」
いや、絶対開かないんですけど。
父が夢でも見たとしか思えないのですが、父は頑なに「開いていた」との主張を曲げませんでした。
そんなやり取りをしている間にお迎えが来たので有耶無耶になりましたが、誰でも開けられると思われては、デイサービスにお金を持ち込むことを止められないですよ。
まさか夢で金庫が無意味になるとは……。
結局、今日もデイサービスさんからお金の持ち込みを注意されたし、次の手を考えないとですなぁ。