日本シリーズ第一戦

 何というか、日本球界のアレな部分が、また見えてしまった第一戦でしたね。
 審判の権威がどうとか、ルールの運用にすぐ人情を絡めてしまう日本的な部分とか。
 今までもいろいろ言われてきてますが、この日本球界という業界の中で、審判の方々の立場ってほんと弱いんだろうなぁ、と気の毒になってしまいました。
 だってねぇ、極々シンプルにルールを解釈した結果を、そのまま適用するだけじゃないですか。
 なんであんなに揉めなきゃならんのですかね。
 わざわざ審判自身がミスがどうの言わなきゃならなくさせるし。
 審判がルールそのものなんですよ?
 「いちど黒だと言ったが、それは塁審が言ったこと。主審の俺が白だと言ったら白だ!」ぐらい言っても当然なんじゃないでしょうか。
 そうじゃなきゃ、スポーツなんて成り立たんのじゃないかなぁ。
 やっぱりメジャーやサッカーみたいに、権威付けなりジャッジのシステムの整備なりしてあげた方が、ゲームをより面白く楽しめると思うんですがねぇ。
 そういうのをひっくるめて、「娯楽を提供して人様からお金をもらっている」と言う意識が、「野球の業界にいる方々にどんだけあるんだろうか?」というのが心配。
 まぁ、勝ちたいのはわかるんですよ。
 あれで抗議しないで流れが変わって負けちゃたまらん、ってのもわかります。
 けど揉めるんなら、そのすべてをお客さんに向けて放送して、それを娯楽として提供しなければならないと思うんですね。
 なんでお客さんほったらかしで、49分間もごちゃごちゃやってるのよ、と。
 「勝てばお客さんは喜ぶ。だから必要な抗議なんだ」
ってのもわかるんですが、勝利すると言う結果しかお客さんに娯楽として提供できないなんて、プロのエンターテインメントとしてどうかと。
 「プロなのに、そんだけでいいの?」と。
 聞いた話ですが、プロレスラーの方々へのインタビューで「イチバン食らいたくない技はなんですか?」と言う質問がされた時、「派手じゃなくて痛い技」と答えたそうです。
 つまりいくら痛くても、お客さんに受ければいいんですよ。会場が沸きさえすれば、いくら痛い技でも我慢できる訳ですね。そして同じ効果を与えるなら、より派手な技を選ぶのですね。プロレスラーの皆さんは。
 こんぐらいお客さんに「娯楽を提供しよう」という意識が、日本球界にも必要なんじゃないかなぁ、と思う訳です。「このお客さん達に飯を食わせてもらってるんだ」と言う意識がもっと必要なんじゃないかなぁ、と思う訳ですよ。


 とかなんとか文句言いながらTVを見てた私。
 こんだけ待たされたからには、冷めた場の雰囲気を盛り上げるべく、すごい試合展開を期待してたのですが・・・。


 「あんだけ待たせてファールフライかヨ!」


 試合再開直後の英智に、三村のようにツッコミをいれる私なのでした。
 まったく娯楽がわかってないですよ!*1

*1:負け惜しみです。