魅せたい?背中

 「この背中の開きぐあいが」
 北銀の前に座るがりぃさん。その後ろでしゃがみこむ某エンチャンターの姐さん。
 がりぃさんの着る、せくし〜なローブの鑑賞会が開かれてました。
 姐さんのお気に入りな部分は、ドレスのように大きくカットされた背中のデザイン。
 大胆に素肌を露わにした背中が、目にまぶしいばかりです。
 「この肩胛骨のラインが・・・、たまらん」
 姐さん大喜び。
 そう言われては我等も黙ってはいられません。
 グリさんと私のおっさんコンビも鑑賞会に参加です。
 「ほほぉ、これはこれは」
 「せくし〜ですねぇ」
 背後で妙な感想を言い合っているギャラリー達に、冷汗を流すがりぃさん。
 身の危険を感じたのか、別のローブにお着替えです。
 さすがにそれまでよりも、かなりひかえめなお召し物。
 ですがやはり背中の部分には、素肌を魅せるデザインが。
 姐さん再び大喜び。
 「コレハコレデ」
 「ナカナカ」
 「げっへっへっ」


 ・・・。
 グリさん。ここに我々以上に、おっさんっぽい人がいます・・・。


 その後、秘密結社の依頼をこなしに、ダンジョンに潜り込んだ我等。
 順調に依頼はこなせたものの、姐さんはチャームしたPETが何度も反乱を起こして死にかけてました。
 おっさん度があがってしまったせいでしょうか。
 姐さんも、背中を魅せる必要がありそうです。


<了>