フラッグジャーナル Vol.12

エース紹介2「ペイ・バス選手(GB*1)」

 07年春、鳴り物入りで入団したペイ・バス選手。
 入団前からの評価が果たして正しいものであったか、がぜん注目を集めていた選手だ。
 しかしそのシーズンの戦いぶりは、賛否両論を呼ぶことになってしまった。
 ルーキーイヤー。それは多くの選手が、プロ1年目のプレッシャーからかコンディションの調整に苦労するものだ。
 しかしバス選手は07シーズン初戦からレギュラーに定着。
 その巨躯を利してチームの前面に立つと、ポストプレイヤーとして大活躍したのだ。
 フラッグを奪った味方からパスを受けたバス選手は、敵を引き寄せそして蹴散らしながらその旗を死守。
 鋼の身体で刃をはじきながら、じりじりとラインへと歩む姿は、どのような勇敢な選手でさえも「白銀の悪魔」と畏怖するしかなかったのである。
 そうして身体を張って、ボンバーズの前期優勝に貢献した同選手。
 一躍チームの顔となり、ファンの大きな声援を受ける立場となった。
 しかしファンが頭を抱えるしかない弱点もある。
 それが水の苦手なこと。
 鋼の身体ゆえの弱点だが、その弱点の判明したタイミングが悪かった。
 優勝を争う後期第3節、ホームゲームであるマイルハイサークルでの戦いでアクシンデントは起こったのだ。
 颯爽とフラッグヒルに駆け上り、旗を手にしたバス選手。
 しかしその瞬間、セイルズのエース、ヴァッツ選手の魔法が炸裂。バス選手は派手に丘を転がり落ちると、そのままオーシャンオブマイルハイ*2の深みへとドボン。
 声にならない声をあげつつ沈んでいく同選手。
 ファンの悲鳴が怒号のように吹き荒れる中、バス選手と共に水底に沈んだフラッグを7'sのウッジ選手が奪い取った。そしてこの瞬間、ボ軍の後期逆転優勝の希望は消え去ってしまったのだった。
 大救出作業の末に病院へと搬送された同選手。幸い大事な部品は錆びなかったようだが、ホームフィールドが思わぬ鬼門に。
 前期戦のヒーロー一転、後期戦の戦犯となってしまったバス選手は、苦しげにこう答えるしかなかった。
 「オーナーだって、ぶん殴ってみせるぜ。だが・・・」
 「水泳だけはカンベンな」

自主トレ公開政策に選手たちも積極的

 移動などの関係から、試合毎の間隔が長くあいてしまうフラッグス。
 その期間中、各選手たちは自主的なトレーニングで、己を鍛え上げてきた。
 しかしチーム主導のスプリングトレーニングと違って大々的に行われてはこなかったため、その姿がファンに届くことはほとんどなかった。
 このような状況の中、ファン獲得を望むAFAの意向により、今後は積極的にこれを公開。アルテナント各地の町村と密着していく方針を打ち出した。
 あくまで自主トレーニングであり、チームやAFAが主導するものではないが、選手たちが積極的にファンの身近に飛び込み、トレーニングしていく姿を公開していくことで、ファンとの親密度を増す狙いだ。
 すでに街道沿いの村々が選手たちの受け入れを表明しており、移動中の選手たちのトレーニング姿が、アルテナント中のファンの共感を呼びそうである。
 
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*1:グラップ・ボンバーズ

*2:マイルハイサークル名物の深い堀。フラッグヒルを取り囲むように掘られ、旗に近づくためには橋を渡らなければならなくなっている。