前から気になっていた映画「AIKI」がCATVでやってました。
だいぶ前に。
ってことで、ようやく観戦。
事故で下半身不随となって人生を投げ出しかけていた元ボクサーが、大東流合気柔術の修行を通して、自分を取り戻していくって映画です。
実話を下敷きにしたお話だそうですが、けっこう面白かったです。
最初はかなりヒドイやつだった主人公が、だんだんイイ奴になっていく様子を加藤晴彦が自然に演じてたのですが、最初はほんとヒドイの。この芦原って主人公。
「プロアスリートとか『自分』を肉体に依存している人が、それを失う喪失感ってのはタイヘンなんでしょうねぇ」とは思いながらも「ひどすぎ!」って感じでしたよ。
けど主人公を支える周囲の人達が、人間的にいい連中ばかり。これならその影響を受けて、芦原も変わっていけるよなぁ、って感じでした。
特に大東流の先生である平石さんがすばらしい。
入門させてくれという芦原に即答は避け、道場で車いすに座りながらも大東流の技が使える、それを教えられるというのを確認してから入門を許す誠実な姿勢には感動しました。しかも公共施設を使って教えていて、弟子が多くいないと追い出される立場にあるってのに。
やっぱり武道家は、人間性も高くあってほしいものですな。
この平石さんそのままのような方を近くで見ているので、なんか感情移入度が深くなってしまいましたよ。
これを撮った監督さんのドキュメンタリー「無敵のハンディキャップ」も観たくなってきましたな。
しかし最後に出てきた実戦武道家は、もうちょいなんとかならんかったのですかね?
演出なんでしょうけど、ぜんぜん強そうに見えなかったですよ。^^;
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