あの日あの時あの部活

 仕事から帰ってきて即就寝。
 へろへろと起きてきたら、すでに外は真っ暗。
 なので何もする気がおきません。
 てことで、ふとんの中でごろごろしつつ、大昔に買った漫画を引っ張り出してしまいました。
 「究極超人あ〜る
 こりゃまた、懐かしい。
 この光画部の活躍を読むと、私が所属していた高校の部活を思い出して、ほんと懐かしい気分になりますよ。
 どこの文化系もそうだったのかもしれませんが、雰囲気が似ているんですよね。
 変わった人達が集まってて、やたらとOBの出席率がよくて、部活本来の活動とは関係ないところで大騒ぎして、ってなところが。
 私が所属していたところもおかしなところで、私が入部したキッカケからして、かなりヘンでした。
 私は当初、どこにも所属していない帰宅部だったのです。
 ですが1年の終わり頃だったか、クラスメイトと草野球をして遊んでいたのですね。
 まぁ、草野球といっても、校舎裏でゴムボールとプラバットを持ち出して、投手VS打者の対決だけやってるような感じの遊びでしたが。
 で、エスカレートして軟球と金属バットを持ち出して、うっかり窓ガラス割っちゃって怒られたりとかしてた訳ですよ。
 そんな感じでしばらくしたら、見知らぬ先輩から声をかけられたんですね。
 「ねぇねぇ、部費、部費〜〜〜」
 
 へ?
 
 聞いてみると、私と仲の良かった連中が同じ部活で、そいつらと一緒に野球を遊んでいたので、私はいつの間にか入部したことになっていたのでした。
 部活内に「野球班」というグループがあって、歴代の多くの部員が所属してるとか。
 文化部なのに。
 その時はびっくりしましたが、おかげで楽しい高校時代を過ごせましたよ。
 高校卒業した後もソフトボール大会を主催したりして、私も歴代OBの皆様達と同じ道を歩ませてもらったり。
 ほんとおかしくて、楽しい部活でしたなぁ。
 今はすっかり足も遠のき、部活そのものが残ってるかどうかもわかりませんが、あの頃の雰囲気のまま部活が残っていてくれたら嬉しいですね。
 「文化部なのに、なんで備品に金属バットやグローブやサッカーボールや竹刀があるんですか?」とか、
 「文化部なのに、体力のない者はついていけない合宿ってどうよ?」
なんてこと言わず、当たり前に遊び回っていたあの頃。
 あの部室に漂っていた不思議な空気は、今も私の心と身体に染みこんでいます。

究極超人あ~る (1) (小学館文庫)

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