超開放的な露天風呂で、温泉を満喫した我等。
そのメンバーのひとりに声をかけたのは、パンツ一丁の見知らぬ男でした。
「あなたの前に、このロッカーを使っていたのですが、私の浴衣は入ってませんでしたか?」
どうやら浴衣を置き忘れてしまったようです。
しかし残念ながら、ロッカーを漁るも浴衣はあらず。
その男は「俺の浴衣、、、どこいっちゃったんだろう。。。」と哀しげにつぶやき、その場を去ったのでした。
あらあら。災難ですなぁ。
が。
ちょっと考えると、かなりおかしな状況です。
彼はパンツを履いていました。
パンツを履いているということは、いちど温泉から出て、ロッカーから衣類を取り出しているはず。
その際に、「パンツだけ履いて浴衣を置き忘れる」なんてことがありえるでしょうか?
それに我等が到着してから着替えてロッカーを閉めるまでに、それなりの時間がかかっています。
もしパンツだけ取り出して、浴衣に着替えるまでのタイムラグがあったとしても、この男は着替え途中としては考えられないほど長い時間、パンツ一丁でうろうろしていたことになります。
ちなみに脱衣所はとても狭く、ゆっくりと火照りを冷ますようなスペースはありません。
ちょっと考えにくいですなぁ。
そこで我等が(勝手に)出した結論は、こうなりました。
「彼は浴衣を着て温泉にやってきたつもりではあるが、実はパンツ一丁でここまで来ており、浴衣は宿に置き忘れた」
なるほど、これなら辻褄があいます。
まったく、うっかりさんですな〜。
きっと彼は宿に戻って、驚きの声をあげるでしょう。
「なんだ、浴衣ここにあるじゃん!」と。
まぁ、浴衣を着てないことに気づいてしまった今、どうやってパンツ一丁で宿まで戻るかは知りませんが。:D