セ・リーグと言う名の恐怖

 セ・リーグが、ついに開幕しましたね。
 また今年も、驚喜と恐怖のシーズンが幕を開けたのですよ。
 
 セの野球を観るとき、そこにはパ・リーグの感動とも、メジャーへの陶酔とも違う何かが蠢きます。
 心の奥底。普段はひた隠しに隠している類の、どす黒い何か。
 そのドロドロとした澱のようなものが、表に顔を出すのですよ。
 セの野球を観るとき、素直に野球を楽しもうとする私は消え、ドラゴンズの勝敗に一喜一憂する私が姿を現すのです。
 開幕戦である今日なんか、まさにそんな私が出てきた試合。
 お互いが鎬を削る緊迫した試合だと理解しようとはするのですが、気が付けば絶叫と罵倒が飛び交いまくり。
 もう暗黒面だだ漏れな感じです。
 敵も味方も関係なく、いったい何人に対して「死ね」だの「アホ」だの「国に帰れ」だの「岡本を返せ」だのと、呪詛の言葉を吐き続けたことか。
 いや、勝ってるときはいいんですよ。
 ドラゴンズさえ勝ってれば、相手チームの好プレイに拍手を贈る余裕も生まれるんです。
 ですが不甲斐ない試合を観てしまうと、敵も味方も怒りまくりの呪いまくり。
 シーズンずっと弱かったりすると、その年のセ・リーグの記憶が抜け落ちてしまったりしますからねぇ。。。
 
 まぁ、昨年が幸せすぎたってのもあるんでしょうが、はてさて今年はどうなることやら。
 今年も余裕を持って、セ・リーグの野球が楽しめるシーズンであることを願っております。