黒帯

 映画「黒帯」の視聴完了。
 この映画は主人公に本物の空手家を抜擢して、リアルな痛みや空手の真髄を表現しようとした作品。
 正直なところ見る前は「大丈夫かいな?」と心配してたんですよ。
 武術の技って、無駄な部分がないじゃないですか。
 表現のまな板に乗っけると、どうしても地味になっちゃうんじゃないかと。
 やっぱりわかりやすいケレン味って大事だし。
 
 しかし。
 
 ぜんぜん心配無用でした。
 もうね。カッコイイ。とにかくカッコイイ。そして美しい。
 ノーモーションから繰り出され、次の瞬間には完成される空手の技。
 そこにあるのは純粋な機能美。
 
 改めて認識しましたよ。
 本物ってのは、知らない人間が見ても伝わるもんなんですな〜。
 ストーリーはベタベタだし、演技は大根。
 でもその本物さえあれば、もう何もいりませんでした。
 
 いや〜、いいモン見た。
 やっぱり空手は美しいです。