夏の終わり

 夏のメインイベントと言えば、草野球の公式戦。
 きれいなお姉さんと海、みたいなことのない私には、夏と言えば公式戦しかないんです。ないんです!
 DASH!の定例会も断り、「仕事なんかしてる場合じゃないんだ!」と休日出勤も断り*1、この暑い最中、グラウンドへと出かけていきました。
 本日の私のポジションは、秘密兵器。*2
 代打の切り札というやつですよ。
 ただベンチを暖めていることなどなく、入念なストレッチを繰り返す私。*3
 いつベールを脱ぐ時がきてもいいように、準備万端で出番を待つのです。
 「よし、代打でるぞ!」
 監督の声に、いつでも応えられるように。
 待ちに待ってたその声、その場面。
 しかし審判の声が、それを遮りました。


 「いまの得点で7点差がつきましたので、規定によりコールドゲームとします!」


 なんと唐突な敗北宣言。*4
 この大量の点差を逆転するのは、私のバットしかないと思っていたのに!
 ですが、もう私のバットがスイングされることはありません。
 無情なるルールの壁。
 その壁の前に、私という秘密兵器は、秘密のままにグラウンドを去ることになったのでした。


  ・
  ・
  ・
  ・
  ・


 夏が、終わりました。*5

*1:我等の会社を雇っているメーカーの社員さん達は、みんな出ているらしいですが。

*2:自称。

*3:「早く出せ」と言う無言のアピールです。

*4:初回にリードした我等でしたが、その後に投手陣が打ち込まれ、コールドでの逆転負けとなりました。

*5:まぁ、毎年、1回戦か2回戦で終わってるんですが。^^;