マイノリティの受難

 なんでも民主党円より子/下田敦子両議員から、「美少女アダルトアニメ雑誌及び美少女アダルトアニメシミュレーションゲームの製造・販売を規制する法律の制定に関する請願」ってのが出されているそうで。
 この議員さん達によると、こういったゲームをやると「心を破壊され、人間性を失」っちゃうそうです。それにより「幼い少女たちを危険に晒す社会をつくり出していることは明らか」だそうです。
 「明らか」ですか。。。
 えらい物言いですな。
 これはモノがアダルトだから賛同者も多いのかもしれませんが、ゲームとか自転車とかマイナー気味な趣味を持つ私にとっては、けっこう怖いです。
 請願の要旨で「明らか」とか言っちゃってますが、こういったゲームによって児童に対する性犯罪が増加したり、精神に変調をきたしたりすることについて、たぶん科学的/医学的な検証は行われてないですよね。
 明確な関連性が確認されたなんて、聞いたことないですし。
 日本より性犯罪発生率の高い国で、日本より美少女ゲームが普及してるなんて話も聞いたことないですし。
 てことはつまり、この議員さん達の感情論で規制しようとしていると。
 ぶっちゃけ「気持ち悪いからなくしちまえ」ってことですよねぇ。
 これが怖い。
 私が好きなアナログゲームとか自転車とかって、ヨーロッパとかですと立派な大人の趣味として社会に認知されてますが、日本の社会ではけっこう風当たりが強いじゃないですか。
 やれ「ゲーム脳だ」、「暴走自転車だ」って騒がれて、なくなってくれてもかまわないって人は、けっこういると思うんですよね。
 モノポリーをつかまえて「いい大人がいつまでスゴロク(笑)やってんのw」とか思っちゃう人が、この議員さん達みたいに社会的な発言力の強い人だったりすると、いろいろ難癖つけられて法規制の動きがでちゃったりするってことですよ。
 で、マイナーな趣味だと、それを擁護する人も少ないから「日本じゃやれないようにしましょう」って動きを止められなかったりすると。。。
 怖すぎ。
 確かに「それを持つと必ず犯罪に走る」とか「精神が崩壊し治療が必要になる」と言ったことに確証があるようなものでしたら法律での規制も必要とは思うのですが、「よくわからないし気持ち悪いから規制」とか、マイノリティを気分で潰すようなことは、本気で勘弁してもらいたいものです。
 
 http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/seigan/current/2525.htm