物忘れ老人は二度落とし物を問う

夕方にちょっと用事があったので出かけた私。
帰ったら父が2回目の夕食をとってました。
「2度もスーパーまで歩いたからお腹すいちゃったよ」
とのことです。
で、なんで2度もスーパーまで行ったのか聞いたところ、私は頭を抱えることに。

・買い物から帰ってきたら、歩行器に括りつけていた袋がない。
・買い物の際、スーパーに落としたんじゃないか。そうに違いない。
・スーパーまで行って落し物がないか問い合わせ。
・そんなものは届いていないとのこと。
父、帰る
・けど納得がいかない。
・もういちどスーパーへ。
・再び、落とし物がないか問い合わせ。
・当然、そんなものは届いていない。
父、帰る。(今ここ)

……スーパーに行ってるの3度じゃん。
いや、違う。
そんなことより落としたって袋、目の前にあるんですけど……。*1

父が言うには、
「いちど思いこんじゃうと、なかなか切り替えられない」
のだそうで。
スーパーで無いと言われても納得できず、また問い合わせに行ってしまったそうです。
さらに目の前に失くしたと思ってた袋があっても、父の頭には届かなかったと。

う~む。
スーパーの店員さん、余計な手間をかけさせてしまい申し訳ありませんでした。

現在のところ、父ができることは、なるべくひとりでやってもらってます。
その方が老人ホームへの道を、緩やかなものにできるんじゃないかと思っているからです。
なのですが。
だんだんそうも言ってられなくなってきているんだろうか。
人様に平気で迷惑をかけるようになってくると、さすがに放置はできません。
けどなぁ。
すべての外出に付き添いが必要になったら、さすがに私ひとりの手には負えないよなぁ。
どうしたものかなぁ。

*1:歩行器に括りつけていたことがすでに、捏造された記憶でした。