ボケは1000万円で治る

「よく考えてみたんだけど」
と父が言う時は、ろくでもないことしか考えてない時。

嫌な予感しかしません。

「こんなにボケちゃったけど、1000万預けてもらえればよくなる気がする」

ほら、やっぱり。

父が言うには、これまで大金を扱ってきたのに*1、イキナリ目の前から取り上げられてしまったので、こんなになってしまったんだそうです。
だから大金を扱わせてもらえれば、治る可能性があるとのことでした。

どんな理論だ。

そこから費やされる説得のための時間は、
・1000万円ってのは我が家が当初、考えていた父の老人ホーム代であること。
・けどすでにそれでは足りない可能性が高いこと。
・現在の父が大金を扱えるような状態ではないこと。
・我が家の経済状況では、父に毎月の年金以上にお金を渡せるような余裕はまったくないこと。
・その年金も自営業だった父ではわずかな金額でしかないから、私の貯金から足して父に渡していること。
・今の生活を維持するために私の貯金はすでに何百万円も減っているので、それ以上は何もできないこと。
などなどを1時間以上にもわたって説明する徒労の時間となりました。

なんか話しているうちに、私の口座のお金まで自分のものみたいなことを言い出すし。
お金が絡むとおかしさの度合いが上がってしまうのは、不安からくるものなんですかねぇ。
それほど貧乏な思いをさせている訳ではないと思うのですけど。

とにもかくにも。

将来的にどうしてもお金がかかることは確定しているのが現実。
年金の範囲内でなんとかする、身の丈に合った生活を受け入れてもらいたいものです。

*1:ずっと自営業だったので、確かにお金は扱ってましたが。