おむつで大惨事

父の下着はパンツタイプの大人用おむつ。
お恥ずかしい話、それに切り替わっていることを知ったのは、会社を辞めた後でした。
家事は父の存在意義みたいな感じで、私が関わることを嫌がってたんですよね。

「やることなくなっちゃう」みたいなこと言って。

それに甘えた私は洗濯なども父に任せ、いわゆるこどおじ状態を満喫していたので気が付きませんでした。

気が付いたのは、大惨事が起こってから。

私が洗濯を始めた当初、うっかり父が洗濯機におむつを放り込んでしまい、それで気が付いたのです。
その代償はおむつが破砕されて、とんでもないことになったことでしたが。

思えば過去にも、洗濯物が繊維まみれになっていたことはあったのですよ。
その時はティッシュでも一緒に洗濯してしまったのかと思っていたのですが、こういうことだったんですね。
しかも大惨事の時は繊維が飛び散るどころでは済まず、吸水ポリマーの部分まで破裂して飛び散る始末。
何日もかけて乾かして、粘着テープでポリマーの粒をふき取るまでは、洗濯機も使えないほどでした。

こう考えると自業自得だったのですが、それからは父にも使用済みはちゃんと捨てることをお願いし、私も洗濯前には確認を怠らないようにしております。
パーキンソン病は排尿にも支障をきたすらしいので、普通の下着に戻ることはないと思いますが、今後はおむつでもなるべく快適に過ごしてもらいたいものです。