存在するかわからない失われた通帳

父が言うには通帳が見つからないそうです。
いくら探しても見つからないと大騒ぎです。
なんでもその口座には100万円くらい入っているんだとか。
なるほど。そりゃ、大騒ぎですね。

「この家には俺とお前しかいないからさ。疑う訳じゃないけど……」

あらら。
なんか父の中では、私がどこかにやっちゃったことになってるみたいです。
ほんとにそんな通帳があるのかすら疑わしいですが。
これが認知症によくある「物盗られ妄想」ってやつなんでしょうか。
ただ物盗られ妄想の場合は、いきなり盗んだことにされるとのこと。
それに比べれば、まだ穏やかな感じですかね。
このままちょっと時間を置くことで、落ち着いてくれればよいのですが。

物盗られ妄想は不安感から発生するそうですが、その不安には「お金がなくなっていく不安」とかも含まれるとのこと。
そうなると私が「お金がない」と言い過ぎたのが原因かもしれません。
父の無駄遣いを抑止したいってだけだったのですが。
これからは父への接し方を改めないとですなぁ。