天気晴朗なれども波高し

朝から晴れ渡り、春のような陽気に恵まれた今日みたいな日は、心も体ものんびりと過ごしたいものですが、残念ながら父が朝から曖昧な感じで大弱りでした。

・まだ7時台なのに「町を見てくる」とか旅人みたいなことを言って出かけようとする。
・けど持っているリュックは前日に「担ぎづらいから新しいのにする」と言って、中身を取り出したやつ。
・家の鍵やスマホや財布はすべて新しい鞄に入っているのに、「いや、ちゃんと戻しておいた」と主張。
・もちろん勘違い。
・「こっちの方がたくさん入るから」と一転して古いリュックを使うというので荷物を戻すと、なるほど父が「戻した」ものが判明。
・棚にしまっておいた数十万円分の現金がリュックに。
・「こんな大金持ち歩いて落としたらどうするんだ」と取り上げると、「落とさないよ! それに俺たちの時代は金がなかったから持ってないと不安なんだ」とよくわからないことを言って感情が不安定に。
・落とさないか不安なのはこっちだよ。
・それでいて大切なカード類の入った小銭入れはコートのポケットに。
・「それは大切なものでなくしたら大変だからリュックにまとめておこうよ」と提案するも、「リュックを落としたら、いっぺんに全部なくしてしまうから困る」と反論。
・リュックにまとめておかなかったせいで保険証とかの在処がわからなくなったのは、ついこの間の話なのに。
・とりあえずリュックをなくしたとたんにお金がすべてなくなるのが不安なようなので、別の小銭入れを渡してそれをポケットにしまい、大切なカード類が入っている方はリュックに入れることで納得してもらう。

こんな感じで振り回されているうちに午前中が終わったと思ったら、午後は午後でまたいろいろ。

・昨日の深夜に作り始めていた料理を昼飯時に完成させるも、一緒に炊いていたご飯はひとりで食べてしまって私の分はなし。
・夕飯用にと思って私が炊いたご飯も、炊きあがったら父は自分の分だけ取り分けて、残ったご飯は全部冷凍。
・私は炊きたてを食べられるはずが、なぜか冷凍ご飯をレンチンするハメに。
・夕飯を食べ終わった後、なぜかいきなり魚を焼き始める。
・けどこれまでちゃんと使えてたはずのグリル機能の使い方がわからず、てんやわんや。
・大騒ぎしながらもなんとか焼きあがったら「夕飯ができたから食べてくれ」と。
・もう食べ終わってるよ!

上記のようなこと以外にも、時間がよくわからなくなってたり、話がまったくかみあわなかったり、料理も何人分作るんだかわからんような大鍋で作ってたり、時計代わりの古いスマホを自分で充電しておいて見つけられなくなってたり、冷蔵庫を開けっ放しにしてたり、なぜかジャージの上からベルトを締めようとしてたり……、と細かいことをあげればキリがないくらい。

あ~、疲れた。

日によって波のある父ですが、今日はけっこう波高しな感じだったですな~。
けどまぁ、こういうのにも慣れていくしかないですね。