敵認定?

ここ数日、父が料理を作り続けています。
当初はいつもの「食べるものが少ないと不安だから作りすぎるくらい作る」ってやつの延長だと思っていたのですが、これたぶん違いますね。

料理をすることそのものに固執しているパターンな気がする。

もともと仕事人間で、母が倒れて以来「これが俺の仕事」とばかりに家事に全振りしてきた父。
特に元板前のプライドなのか、私とかが料理に手を出すことは極端に嫌がってたんですよ。
なのでいろんなことがどんどんできなくなっている今、唯一まともにできる*1料理に固執して、そればかりやってるんじゃないかと。

そう考えると、ちょっと納得いくこともあるんですよね。

料理関連で口を出すと、とたんに情緒不安定になってキレ始めたりするのも、「俺の仕事を奪う敵」として認定されてしまうからなんじゃないかなぁ。
今朝とかも冷凍庫から肉を取り出したら、肉を包んでたビニール袋だけ冷凍庫に戻したんですよ。
当然、不思議に思って「なんで?」と聞くじゃないですか。
そしたら「冷凍庫にしまったっていいだろ!」と怒鳴ってきましたからね。

え~……、って感じです。大弱りです。

年明けに要介護1の認定を受けて、ようやく3月から新しいリハビリ施設で面倒見てもらえる算段がついてきたところなんですが、新しいケアプランを調整している間に、父自身の段階がさらに進んでしまった感じです。

想定以上に急速な認知症の進行に戸惑うしかない今日この頃。
戸惑ってもなるようにしかならないので、生暖かく見守っていきます。

*1:と思っている