父は急に止まれない

父の行動を見ていると、特徴のひとつとしてあるのが、
「やり始めた行動を急に切り替えることができない」
というのがあります。

例えば毎朝、起きたらすぐに飲まないとならない薬があるのですが、すぐ忘れてしまう。
で、薬を飲まずにいろいろやり始めるんですね。
当然、私はすぐに指摘して薬を飲んでもらおうとするのですが、ダメ。
「あ~」とか「う~」とか反応はするのですが、手は止まらないのですよ。

なので、ついついイライラしちゃいます。

先日のミーティングの時も、そう。
なぜか集合時間の午後4時寸前になって、いきなり冷凍チャーハンを皿に出し始めたんですよ。
なんで今なのかわからんのですが。
しかもとにかく動きがスローリーなので、やっている間に皆さん集まってしまう。

「もう集まってくれてるんだから、とにかく席に座ってよ」

とお願いするのですが、これがいつもの調子で止めてくれない。
その道のプロが5人も父のために集まっているのにですよ?
皆で冷凍チャーハンを皿に出す父を、立ったまま待ち続けるという居たたまれない状況が続く訳です。

全員、半笑い。
全員、立ちっぱなし。
わざわざ来てもらったのに。

私は申し訳なさ過ぎて、どうしようかと思いましたよ。

プロが全員、半笑いで待ち続けてくれたっていう事実。
つまりこれはもう対策のしようもないこと。
父みたいな高齢者相手には仕方ない、ってことなのかもしれません。

……でもねぇ。
本気で精神衛生上よくないので、どうにかしてもらいたいものですなぁ。