組み合わさると悲劇しか予見できない、ふたつの要素

「開けっ放しつけっぱなし出しっぱなし」が父の日常。
冷蔵庫などあらゆるドア、テレビや電灯などのスイッチ、何に使ったかわからないあらゆるモノ。
それらがいつも開けっ放し、つけっぱなし、出しっぱなしで放置されていることが多いのです。
これはパーキンソン病の影響で冷蔵庫の重めのドアを押し込んだつもりが押し込めてなかったり、物忘れが多くなってきているので単純に使った後に忘れ去ってたりのせいなんでしょうね。

ここらへんの後始末も私のお仕事だったりします。*1

それとよくある困ったことは、ぶちまけ癖。
例えば薬を飲もうとすると、その薬を床にぶちまけちゃったり。
これもパーキンソン病の影響なんでしょうが、手の操作が思い通りにいかないみたい。
またひとつの物事に捕らわれると他のことが見えなくなりがちなんで、テレビを見ながらとか、何かやってる途中でうっかり話しかけたりするとダメみたいです。*2
今日もテレビを見ながら食事の片付けをしてたんですが、やはりというかなんというかテレビの方に意識が。
当然のように手に持っていた皿を落としてしまって、盛られていた山盛りのお肉が盛大にぶちまけられてました。

あぁ、「何日かけて食べるつもりなんだ」と呆れていた大量の肉が台無しに……。*3

で、これらの要素ふたつが組み合わさると、さらなる悲劇を呼びそうで気が気じゃないんですよねぇ。
そうして私は予見されるさらなる悲劇を回避すべく、今日も出しっぱなしになっている包丁を片付けるのでした。*4

*1:常に父の行動を監視してないと冷蔵庫のモノが痛んだり、下手するとヒーターをつけっぱなしにして火事になるとかあるかもですので大変です。

*2:複数の情報が同時に入ってくるとうまく扱えなくなるみたいで、例えば食前の薬を飲んでないのに食べ始めたのでそれを指摘しても、一口とったその分は食べないと薬を飲むことに切り替えられなかったり、逆に無理に割り込ませたらそれまでのことを忘れたみたいになっちゃうって感じの行動が見受けられます。

*3:いつも1回分の食事を作るようにしてくれればいいのに。面倒なのはわかるのですが、父の場合、能動的に動くのが料理しかなくて他は寝てばかりなのですから、こまめに料理するようにした方がいいと思うんですよね。

*4:なぜか包丁を使うたびに、そのまま出しっぱなしにしてしまうようになってしまいました。元板前で料理の道具は大事にしてきたはずなのにねぇ。