歩行器を選ぶ軸がぶれている

本日は介護用品の会社の方が来訪。
父がレンタルしている歩行器の定期点検だそうです。
こういう風に定期的に不具合がないか点検し、何かあったらすぐ交換してくれるそうなので安心ですね。

さらに今日は父の相談にも乗ってくれてたり。

なんでも前輪がフラつくのが気になると父の弁。
説明を横で聞いてましたが、それは小回りがきくようになっていることとのバーターみたいですね。
前輪がちょっとの動きでくるくる回ってくれるおかげで、小さな力でもくるっと方向転換ができるとか。
これとは別に前輪が二輪式になっていて、直進安定性を重視しているタイプもあるそうで、今度そっちを試させてもらうことになりました。

しかし老人相手の商売は大変ですなぁ。

現在の歩行器も、けっこういろいろ試してようやく落ち着いたもの。
父自身の歩行器に求めるものの軸がぶれぶれなんで、なかなか満足してくれないんですよ。

しかもどうすれば満足するのか本人もわかってないし。

今回の前輪がフラつくうんぬんも、リハビリ施設の方に聞かれたら急に気になりだしたみたいですし、別のを試させてもらったからといってどうなることやら。
正直な話、横で見ている私としては、ほぼ「なんとなく」でしかない理由で何度も何度も違う歩行器を持ってきてもらうのは心苦しいかぎり。
新しいのを気に入るか、今までのでいいやってなるか、どっちでもいいのですんなり決めてもらいたいものです。

一千万円任せてくれ。為替相場で金を稼ごうと思う

父はずっと自営業だったので、年金は雀の涙ほどしかありません。
ここしばらくはタンス貯金から奔放にお金を使っていたのですが、どうやらそろそろ心細くなってきたみたい。
そのせいか先日、
「月々どのくらい使っていいのか計算してくれないか」
と頼まれました。

父にかかる費用としてはリハビリ施設の利用料とかの介護関係、医療費や薬代、スマホ代、土地は父の名義なので固定資産税、あとは自分が好き勝手に食べる分の食費くらい。
たいていは口座から引き落としか私が立て替えているので、現金として必要なのは歯医者と食費ですか。
父の場合、年金しか収入源はありませんので、いろいろ差し引かれて口座に入金されている金額から計算。
そしたら現金で渡せるのは、わずか2万円いかない程度しかないことがわかりました。

でもまぁ、それ以外の光熱費や生活費は私持ちなんですから十分なような気も。

ですが父は不満だったみたいですね。
いろいろ熟考した結果、掲題のようなセリフに相成った訳で。*1

「小遣いがないのも寂しいからな」
だそうです。
開いた口がふさがりませんが。

なんとか説得して諦めさせましたが、言い過ぎたのかふて寝してしまいましたよ。
ちなみに今の為替が1ドルいくらか聞いてみたら、
「125円」*2
とか適当な答えが返ってきました。

……はぁ。*3

*1:ちなみに一千万円は我が家が考える父の老人ホーム費用として使える限度額。普段から「この金額で収まる分しか父を老人ホームに入れられないから、なるべく長く家で過ごせるようがんばってね」と言っているので、父からすれば「老人ホームに使うんじゃなくて、いま使わせろ」ってことなのかもしれません。ダメです。

*2:4/17時点で154円台。いったいいつの為替なんだ。

*3:ちなみに「株は難しそうだから為替で稼ぐ」だそうです。まだ母が生きてた頃、趣味の旅行でよく海外にも行ってたのですが、ドルを持ちっぱなしにしてたら差額でけっこう儲けたみたいな話をしてたことがありました。たぶんその時の記憶がイメージとして焼き付いているんでしょうなぁ。……はぁ。

IT職ではLINEを毛嫌いする人も多い気がしますが

LINEヤフーに2度目の行政指導が入ったそうで。
私の前職はIT関連。
情報の漏洩とかには敏感だったせいか、周囲ではLINEを敬遠している人が多かったです。
そのせいか私もあまりLINEを使う機会はなかったり。

けど最近は、利用する機会が増えています。
と言うのは、近所の薬局が積極的に利用しているから。

処方箋を預けておくと「薬が用意できた」との連絡がLINEから届くし、まだ利用したことはありませんが、LINEで処方箋自体を送ることもできるそうで。
父の薬は大量にあるので処方箋を渡してから用意してもらえるまで、けっこうな時間がかかってしまうのですが、それを短縮化してくれる便利機能がすべてLINE経由なんですよ。

私は利便性とリスクを天秤にかけると、あっさり利便性に傾く方。
なので最近はけっこう使っているんですよね。

正直な話、LINEに代わるものを誰かが用意してくれれば、たぶんあっさり乗り換えるのですが、今のところは利便性を捨てられそうもありませんなぁ。

洗濯に出ている片方だけの靴下

細かいことは気にすることができなくなっている父。
それが如実に表れているのが靴下です。
左右で違う靴下を平気ではいたり、いつの間にか脱げててもそのままだったり。

今日の洗濯でも出されたのは片方だけ。
もう片方はどこにいったんだか。

しかし、ふだん何気ないことを何気なくできるって、ほんと素晴らしいことなんですね。
父を見ていると痛切に感じますなぁ。

老害の正体見たりなんとやら

本日は訪問看護の日。
朝10時半に来てくれることになっているのですが、当然のように父から確認が。
「もうすぐ来るのか?」
「まだ来ないのか?」
「もう少し待ってみるか?」
てな感じで、何度も。
この時にちょっと気になったのが、父の言いようが
「もう時間になっているのに、まだ来ない。どうなっているのか?」
というニュアンスが含まれていること。
実際にはまだぜんぜん時間になってないから来てないだけなんですけどね。
父の中では「来るはずの時間になっているのに来ない」ってことになってそうなんですよ。

なんなんですかね。この「自分の方が正しい」という前提は。

自分の時間感覚がおかしくなっているのは、父自身も承知しているはずなのですがねぇ。
なぜか「正しいのは自分で、間違っているのは周囲の方」という確信があるみたいな言動になるのです。

で、これがけっこう他の場面でも見られたり。

この「自身への妄信」は老人特有の感覚なんでしょうか?
父自身の生来のものではないとは言い切れませんが、ここまで自分を妄信する感じではなかった気がするのですが……。

これが老人になると誰もが持ってしまう感覚だとすると、あれですね。
世にいう「老害」とか「モンスタークレーマー」とかの原因のひとつなんじゃないかと思ってしまいますなぁ。

お薬は習慣化が大事

父が飲んでいるお薬各種。
毎日飲んでいるので、そのうち習慣化してくれるんじゃないかと期待していたのですが……。

当初は一週間分を曜日やタイミング毎に分けて用意しました。
→違う曜日やタイミングの薬を勝手に飲んでしまって断念。
次は前日の夜中に1日分の薬をタイミング毎に分けて用意しました。
→朝の段階で1日分の薬をぜんぶ飲んでしまって断念。
で、今は仕方なく朝と昼と夜、1日3回に分けてだしています。

タイミングとしては起きてすぐと、それぞれの食事前後、あと寝る前と明確。
なんでそのうち習慣化して、ひとりでちゃんと飲めるようになるんだと思ってたんですね。
なんせ毎日飲んでるんですから、さすがに体が憶えるんじゃないかと。

が、ダメ。

私が声をかけてあげないと、あっさり飲むのを忘れてしまいます。
それも毎日のように。

朝起きたら起床時の薬を飲むように告げ、
食事をとろうとしたら食事前の薬をいま飲むよう言い、
食べ終わるのを監視して食後の薬を飲むようお願いする。

ひとりで飲める時もあるんですけどねぇ。
残念ながら最近はイベント続きで忙しかったせいか、声かけないとダメな日が多い感じです。

まぁ、とは言ってもお薬が飲めるようになったのは、たぶん入院後の昨年12月からですからね。
その前はひとりでちゃんと飲んでるつもりで、ぜんぜん飲めてなかったのが実情。
まだ5か月くらいですから、これからこれから。
習慣化してもらえるまで、のんびり見守るしかないですな。

1日デイサービスでも1日休める訳ではありません

本日はリハビリの日。
父を連れて行ってもらう前に担当の方と軽く意識合わせです。
先日の通院で薬の量が変わったために、お昼用に持参させる薬の量が変わったもんで。
お薬手帳も渡して、父に持たせた薬が正しいことを確認してもらいました。

しかし、まだ私がいる時間にお迎えが来てよかった。

今日は私に用事があって出かけないとならなかったのですが、うまい具合に送迎の時間には家にいられたんですよね。
私がいなかったら大騒ぎでした。
父も一緒にお医者さんの話を聞いてたはずですが、ぜんぜんわかってなかったですから。

こんな感じでリハビリに父を送り出せる日でも、私が丸一日あけられるかというと今はまだ難しい状況です。
当初は1日デイサービスであるこのリハビリの日は、私がまるまる介護を休める日になると思ったんですけどねぇ。

なかなかうまくいきませんな。

まぁ、何時間も前から父が外で待ってしまったり、朝の薬をちゃんと飲めなかったり、送迎の方に面倒をかけるのを気にしなければできるっちゃできるんですけどね。
さすがに気にしない訳にはいかんからなぁ……。